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PC-98版ポリスノーツを動かす [PC-98]

 いよいよ今年も残すところあとわずかだが、某所でポリスノーツの話題を見掛け、急にやりたくなってきた。そのため、久々にAUTOEXEC.BATやCONFIG.SYSをいじったので、メモしておく。

 ポリスノーツについてはWikipediaの記述が詳しい。メタルギアシリーズに比べると大幅に知名度が劣るのは残念だが、面白さは引けを取らない。86PCMを利用したフルボイス仕様でBGMにはCD-DAも使っていたりと、PC-98対応ゲームとしては異色の作り込みである。ただし、その分動作環境がシビアで、86音源とCD-ROM及びそれらに対応したドライバが必須となり、環境に合わせた起動用FDを作成しなければならないため、手間がかかる。FDから起動して、データはCD-ROMから随時読み出すという形になるので、ゲームの動作にHDDは必要ない。
 なお、86互換音源と呼ばれるものには、FM音源部のみの互換でPCMに互換性がないものが多いが、そういったタイプでは使えないので、NEC純正品を使うのが無難。また、86音源用の拡張サウンドドライバであるAVSDRV.SYSも必要となるが、86音源付属のものでは音飛びが発生しやすくなることがあるので、MS-DOS 6.2付属のものがお勧めである。

 現在メインで動かしているPC-98はXa13/W12であるが、ALL SCSI化している(HBAはI-O DATAのSC-UPCI)ので、CD-ROMドライバはNECCD.SYSではなくSC-UPCI付属のASPIドライバを使用した。サウンドは、86音源と内蔵X-MATE PCM音源でSICを利用して2ch化している。しかし、これがネックになったようで、CONFIG.SYSでAVSDRV.SYSを組み込もうとしても「AVサウンド機能が無効です」というエラーになってしまい、ポリスノーツが起動しない。内蔵音源を無効にするとエラーが出ず起動するので、ここに問題があるのは間違いない。しかし、SICはAUTOEXEC.BATで組み込むので、CONFIG.SYSの段階には間に合わないがどうしようか…、というところでADDDRVの存在を思い出した。これならSICのあとにAVSDRV.SYSを持ってこられると試してみたら、ようやく上手くいった。

その時作成したファイルが以下。

CONFIG.SYS
---
FCBS=1
FILES=20
BUFFERS=10
DOS=HIGH,UMB
LASTDRIVE=H

DEVICE=A:\HIMEM.SYS /TESTMEM:OFF
DEVICE=A:\EMM386.EXE /UMB /HIGHSCAN
DEVICEHIGH=A:\ASPISCPC.SYS
DEVICEHIGH=A:\UPCICD.SYS /D:CD_101

SHELL=A:\COMMAND.COM A:\ /P /E:1024
---

AUTOEXEC.BAT
---
@ECHO OFF
SET COMSPEC=A:\COMMAND.COM
PATH=A:\;
LH MSCDEX /D:CD_101 /L:H
SIC /WSSx /INT41 /DMA1 /86B /CD:16 /LINE:32 /MIC:0 /PCM:64
ADDDRV AVSDRV.DEV
NAUTS /PH:\PAC\ /C
---

AVSDRV.DEV
---
DEVICE=A:\AVSDRV.SYS /E
---

 DOSの知識も久しく忘れていたのでずいぶん調べ直したが、もうWindows95が発売されて12年経っているということを考えると感慨深くもある。実はPC-98最終機であるRa43も持っているが死蔵しているので、活躍の場を与えてあげたくなってきた。


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